Column コラム
山本 崇雄
- 横浜創英中学・高等学校副校長
- 教育系コンサルタント
ことばの大切さ
2021.01.07

これまでの当たり前が、有り難く感じた2020年が終わり、
皆様はどのように新年を迎えていますか?
新しい年を迎えても、新型コロナウイルスの猛威は
簡単には収まりそうにありません。
絶望感も感じる今の時代を私たち一人ひとりが当事者意識を持って
未来を創っていくためには、
パブリック・リレーションズの「双方向性コミュニケーション」が
より重要になってくると感じています。
「双方向性コミュニケーション」では、相手の幸せを願い
「ことば選んでいくこと」が大切です。
ことばには目標達成に向けて人を動かす力があります。
しかし、ことばは目に見えませんし、
相手にどのように届いているかも見えません。
だからこそ、学校でもことばを選ぶということを
生徒たちと一緒に考えていきたいと思っています。
私が、英語の授業でいつも生徒たちに投げかけているのが、
「どんなことば(英語)を使いたいですか」という問いです。
相手を笑顔にすることば
相手を勇気づけることば
相手を不快にすることば
相手を怖がらせることば
どんなことばを使うかは選ぶことができます。
ある時、子ども園の園児たちに絵本を作るという活動をしたことがあるのですが、
その時生徒たちに「ことばのかたち」(作:おーなり 由子)という絵本を紹介して、
ことばを選ぶことの重要性を伝えました。
“もしも話すことばが、目に見えたらどんなかたちをしているだろう ”
こう始まるこの絵本は、美しい絵と共にことばが形になってきます。
“うつくしいことばは
花のかたち色とりどりの花びらとなって
くちびるからはらはら
まいおちる ”
こんなことばはみんなを幸せにします。
でも、
「うつくしいけどトゲのある ばらのようなことば」や
「誰かを傷つけることば」はどうでしょう。
もしも、相手を傷つけることばが針のような形をしていたら、
簡単には使わないでしょう。
ことばは形が見えないから難しいのです。
でも、形が見えないからこそ、ことばは面白いのだと思います。
この絵本は、最後に
“たいせつなひとに 花のようなことばを
とどけることができるように
とどいたことばが こもれびのように
わらいますように ”
と締め括られています。
ことばは形がありませんが、ことばは形を作ることができます。
混沌とした世の中ですが、誰もが幸せになる未来を作るという目標に向けて、
私たちが選んだことばが世界を創っていくのです。
もしもことばに形があるなら、誰もが幸せになることばはどのような形をしているのでしょう。
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