Column コラム

トイレでパブリック リレーションズ!?

2021.08.26

山藤旅聞です。観測史上初という表現を世界の様々な異常気象に関するニュースで目にします。つい先日、グリーンランドの氷床の最高地点で雨が降ったというニュースは世の中を驚かせました。IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の最新レポートが8/9に発表されたので、このレポートを読むことを夏休みの目標にしています。国内でも、気候変動が原因と思われる豪雨による被害に心を痛めます。1日も早い復旧を祈るばかりです。

さて、パブリック・リレーションズ(PR)について理解を深めると、この考えもPRに通じるな、この人もPRに通じる考え方を持っているな、と気づくことが多くなりました。そんな中、独特の書で書かれる詩やメッセージは、多くの人の心に共感を生んでいる「にんげんだもの」の著書で著名な相田みつをさんの作品からも見出すことができました。東京国際フォーラムにある相田みつを美術館で購入したひめくりカレンダー(トイレ用)が我が家のトイレにはあるのですが、31日の内容は「願」という一文字の書でした。

解説が小さく補足されていました。簡単に整理すると、「願」と「欲望」は根本的に違い、家内安全や、商売繁盛などは全て個人的・私的な欲望であり、それとは異なり、「願」とは、

・核戦争などは絶対に起こりませんように!

・世の中がどうか平和でありますように!

・山や海や河、そして土、水、空気、自然が、人間のつくる公害で、これ以上汚れませんように!

という「願」も持つようにしてほしいというメッセージでした。気候変動を防ぐことを思うことも「願」に入ると思います。

そして、こうも書いてありました。心にひそかに、「願」を持っていると、表情がよくなり、眼の色が深く澄んでいくというのです。

とても素敵なメッセージであるとともに、利他の精神や、次世代へ責任を考えた1つ1つの選択の積み重ねは、より良い未来を形成すると共に、あなたの表情まで変えていくというのです。パブリック・リレーションズ(PR)にも通じるメッセージであると思いましたし、私はパブリック・リレーションズ(PR)を意識した行動を心がけているので、もしかすると表情もよくなるのではないかと、嬉しくなりました。また表情が良くなれば、様々なステークホルダーとのコミュニケーションも広がり、目標達成を助けてくれるかもしれません。結果的に、より人生が豊になり、さらに表情もよくなるかもしれませんね。