Column コラム
学校はold normal? new normal? それともbetter normal!?
2020.09.23
こんにちは、山藤旅聞です。
みなさん、お変わりございませんか?2学期も始まり、約1ヶ月が過ぎようとしていますね。みなさんの学校の様子はどうでしょうか?そして、生徒の様子はいかがでしょうか?
社会も、学校も、コロナ禍でいろいろな「当たり前」を見直すことになりました。今年、ご縁あって一緒に教育活動を実施している企業の中に、Googleがあります。Googleは、来年6月までのリモートワークが決定し、社員の多くが地方に引越しっていると教えてくれました。
このような働き方は、「new normal」と表現されるようです。
さて、学校はどうでしょうか?多くの活動が元に戻ったり、行事等は縮小化していることから、「old normal」と表現されることが多いように感じます。
でも、果たして本当にそうなのでしょうか…?
「変えたいこともたくさんあるが、(このコロナ禍においては)元に戻さなければならないー。」そんな学校の事情との“はざま”で悩んでいる先生も、たくさんいらっしゃるのではないでしょうか。実は私も、その一人です。学校活動がストップした4月、多くの生徒からの「早く学校に行きたい」という声を受け、やっとの思いで学校を再開できた中、一概に「new normalを目指すことが良いことでold normalに戻ることは悪いこと」、「結局学校は元に戻すことしかできない」と評価・表現されてしまうと、先生方だけでなく、生徒たちも、そして保護者の皆さんも、残念に思ってしまうかもしれません。私自身、つらく感じていた時期もありました。
そんな中、先日、ふと素敵な表現に出会いました。8月11日に朝日新聞社主催で開催されたオンライン座談会「コロナ禍でSDGsは大丈夫?」で聞いた言葉です。ゲストの国際労働機関(ILO)のガイ・ライダーさんが、「SDGsを達成することで実現するbetter normalを目指しませんか?」というコメントをしていたのです。old normalでも、new normalでもなく、「better normal」という表現です。「そうか、必要なのはこの言葉かもしれないー。」どうしても元に戻さないといけない現状もある学校の中で、とても救われる言葉だと感じました。
よくよく考えてみると、old とnewという二項対立の表現ではなく、より良い未来を目指すbetterという表現は、「パブリック・リレーションズfor School」の考え方にもある「みんながハッピーになるよう、対等に対話を重ねて、試行錯誤しながらより良い方向を目指す」という考え方にも似ている表現です。
皆さん、better normalという考えで、コロナ禍の2学期をデザインしてみるのはいかがでしょうか?