Column コラム

不満の出ないオンライン授業!?

2020.06.30

みなさま、初めまして。山藤旅聞と申します。「パブリック・リレーションズ for School」テキストは、もうご覧頂けましたか?私立の学校教諭の傍ら、私は日本パブリックリレーションズ研究所において、このテキストのアドバイザーも務めています。この度、ご縁あってコラムをスタートさせて頂くことになりました。初めてのコラムで緊張もありますが、お読み頂ければ嬉しいです。

さて、コロナ問題が長期化する中、オンライン授業を手段に、学校を再開して3ヶ月が経とうとしています。先日私が所属する学校で、全校生徒にこの3ヶ月のオンライン授業に関する振り返りアンケートを行いました。生徒の意見を聞きながら、今後の教育デザインを検討するためです。健康面を配慮し、1回の授業時間は30分程度。指導内容も厳選しているため、量は例年の半分ほどに(学習指導要領の内容は最小限でカバーしている程度)しているので、私たちとしては、多くの不満や、批判的な意見が返ってくることを覚悟していたのですが、結果は90%以上の生徒が本校のオンライン授業に満足しているとの回答。自由意見欄には「オンライン授業で全然平気」「いつもより生徒同士の学び合いの時間も増えた」「授業が楽しい」など肯定的な声で溢れていました。

なぜ、満足度が高かったのか?それは、生徒にとっても先生にとっても、初めてのオンライン授業だったので、生徒と先生とが対等な立場でオンライン授業をスタートしたことと、対話を続けながら、一緒にオンライン授業を作ってきたからではないか、と私は考えています。これってまさにパブリック・リレーションズ(PR)!「パブリック・リレーションズ for School」で学んできた考え方が、ここでも役に立ちました。オンライン授業については「例年通り」が無かったので、先生から生徒に教えるスタイルではなく、先生と生徒でともに授業を創ることになりました。「オンライン授業でみんながハッピーになっているか」、「困っている生徒や先生がいたら、どうしたらいいか」を話し合いながら進めてきました。生徒の技術の習得は早く、生徒から多くの改善アイデアがあり、そのアイデアは毎朝の教職員の打ち合わせで共有し、すぐにその日の授業から反映させてきました。

一方で、生徒のために、私たちが準備すればするほど、準備の不足部分や、生徒の想いとミスマッチする準備に不満が出てしまっていたのではないかと思います。量的にも、技術的にも不十分でも、一緒に授業をデザインしていくと、不満は生まれず、むしろ積極的な改善案が返ってくることが分かりました。
今は、スクーリングに向けて、準備を進めていますが、ここでも、生徒たちとの対等な立場で、対話を続けていこうと思っています。みんながハッピーになれるか、対等なコミュニケーションを続け、生徒たちも、先生たちも自己修正しながら、学校の明日をデザインしていきたいと思う、今日この頃です。