Column コラム
木野 雄介
- 私立中高講師
- 歴検日本史博士
「スキーの楽しさ」とは(前半)
2022.04.01

先日、家族旅行でスキーへ行ってきました。
8歳の長女は昨年(2021年)12月に初めてスキーをして以来、今シーズンは実に4度目で、もう1人でスキーを楽しむことができるレベルにまで上達しました。
雄大な大自然に囲まれ、冷たい空気を切り裂きながら、日常では味わえないスピードに、爽快感を覚える・・・
老若男女問わず、みんながスキーを楽しく感じる理由はここにあるのだと思います。
ただ、今回の旅行で気づいたスキーの楽しさは、もう1つ別のものでした。それは「何をするにも自分で決められる」という点です。
一般的なスポーツは勝負があって、ゴール、タイム、技の美しさを競います。そこにはルールがあって、メソッドがあって、作戦があって、できるだけそれを忠実に再現しようとします。
しかし、家族スキーにはそういったものがありません。
今回、長女に一度だけスキーの技術を教えたのですが(私は6年ほどスキースクールで教えていた経験があります)、彼女はそれを望まず拒んだので、すぐに私はやめました。
好きに滑って、好きなところへ行ける。
誰にも邪魔されない。
それこそがスキーだ!
と彼女は知ったのでしょう。
望んでいないものを押し付けようとするのは、対等なコミュニケーションではありません。
「好きに滑っていいよ」というと、最終日までスキーを楽しんでいました。
きっと自分なりに、「次はもっとこう滑りたいな」と考えながら、楽しんでいたんだと思います。いつか「こんな風に滑りたいんだけど、どうしたらいい?」と質問されるのを楽しみに待とうと思います!
さて、次女(6)はどうだったか、という話が実はメインテーマです(笑)
次女は、今回の旅行が2度目のスキーでした。
前回、日帰りでいった際は、なんとか緩斜面をプルークで滑って止まれる程度。ターンはまだできません。なので、今回はスキースクールに入れてターン技術を習得してもらおうと考えました。
しかし、次女はスクールに入ることを嫌がりました。でも私はどうしてもターンを覚えるためにスクールに入ってもらいたくて、モノで釣ることにしました。
「おみやげコーナーにあるもの、何でも1つ買ってあげるよ」と。
そしたら次女はスクールへ入ることをOKしてくれました。
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しかし、スクールのレッスン後、本人は「もうスキーしたくない!!」と完全拒否してしまったのです。
なぜかと言うと・・・(次回へ続きます)
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