生徒の声
パブリック・リレーションズ for Schoolの授業を受けた、生徒の皆さんの声を紹介します。
玉川聖学院高等学校2年生(当時)の皆さんの感想より
最初、このパブリック・リレーションズ(以下PR)の授業をやると聞いたとき、周りとの関りを考えることや、みんながハッピーであること、対等に対話を重ねることなど、当たり前でわざわざ学ぶ必要なんてないのではないかと思っていた。しかし、その当たり前のことができていなかったと気づけたり、周りの人の意見を聞く中で、わざわざこのPRを授業の時間を使ってやるのかわかった気がする。今の社会にはそもそも対話が足りていないと感じた。この状態だと、試行錯誤しながら良い方向を決めることなどできず、誤解や妥協、忖度にあふれた社会のままだと考えられた。対話の大切さを高校生のうちに学ぶことができて良かったと思う。これからの将来、困ったことがあったり、悩むことがあったときには、PRで学んだことが生かされ、問題解決につながるはずだ。
現代は、多様性の時代だといわれることが増えているけれども、その多様性とどう共存していくべきなのか、というのははっきり知らなかった。私は、それを教えてくれたのがPRだったのかな、と授業を終えた今感じている。私は、PRの主な3つの要素の内、みんながハッピーであること(倫理観)が一番大切だと考えている。何故なら、対等に対話を重ねること(双方向コミュニケーション)と試行錯誤しながらより良い方向を決めること(自己修正)が上手くできた時に、初めてみんながハッピーであることが達成されるからだ。逆にいうと、どちらかが欠けてしまえば、かなうことが難しいということだ。しかし授業を通して3つのそれぞれについて詳しく知ることができたので、今後話し合いなどをする時には、みんながハッピーであることを念頭に、双方向コミュニケーションをとり、自己修正を重ねながら、より良い話し合い、結果につなげていけるようにしたい。
PRの授業では、実際に起こった事件を元に、自分の身近な所から考えを広める事が出来て、なかなかない機会だったので、結構考えを深めることが出来ました。様々な人がいる中で、どう相手の意見を聞き、どう自分の意見を伝えれば、平等な関係な中での対話が出来るのかを試行錯誤しながら授業に参加できました。ただ自分の意見を述べるだけではなく、いかに相手が納得した中で説得できるかが大切だと気づきました。クラスとかだと声の大きい子や、前に立つ子の言った意見が結構使われて、決定することが多いと思います。前までは、それでいいじゃんかと思っていましたが、今回の授業をうけてそれは自分勝手だなと思いました。けれど、みんながみんな自分の意見をいって、後に引かなかったら、それはそれでまとまりのないクラスになってしまうと考えます。その為私は、自分の意見を伝えながらも相手の意見も受け入れてそこから最終的にどう考えるかが大切だと考えました。
自分が今まで、正しいと思って突き通した“正しさ”が本当に正しかったのか、自分の思う正義で他人を傷つけてしまったりはしていないか。これをすごく考えさせられました。PRのマンガに出てくる社長だったりも、端から見れば悪かもしれないけれど、多分自分では正しいことしているつもりなんだろうなって思ったので、自分にも思い当たる節が…って感じでした。実話だからこそ役に立つんだろうけど、実話だからこそ当てはまる場合と、そうじゃない場合があるんだろうと思いました。だからそこでも丸々同じことをするだけではなくて、そこから自分たちで方法を見出さなくてはいけないのだということも学ぶことができました!!それも試行錯誤しながら良い方向を決めることであると思えています。PRってすごく新鮮でした。現代文でも主人公の気持ちを考えようまではしますが、その人の立場に立って互いに意見を出すのも、なりきったりっていうのもすごく苦手分野なんですけど、わりかしPRで鍛えられた気がします。
このPRの授業を受けて、今までの自分に何が足りていなくて、何が必要されているのかが分かりました。これまでの部活動や生徒会活動やすべての学校生活での場面において、このPR を知っていれば、あの時もっとよくなっていたのではないかと何度も思いました。先週、部活で部長を務める私は、自分の失敗で部員全員に迷惑をかけてしまいました。PRを学んだにも関わらず、みんながハッピーになることを優先しようとすると焦ってしまい、対話に対話を重ねることが出来ずに、私と先生だけで決めてしまいました。なかなか実行することができず、3つとも実行することは難しかったです。しかし、どんなに困難な時でもこのPRがあえば乗り越えられるということが身をもって分かりました。部活で失敗したときは、とにかく何とかしなくてはと思って、みんなにあまり伝えないほうが、みんなにとって幸せなのかなと勘違いしてしまいましたが、そうではないのだとこの学びで教えてもらいました。そのことに気づいた後は、この3つを意識して部員たちと向き合えました。
三田国際学園高等学校2年生(当時)の感想より
授業は『「PR」って何の略?』という問いから始まった。私達の認識の中でのPRとはCM等の宣伝だったので、正解がPublic Relationsだと聞いて、そこにどのような意味があり、何故それが宣伝の意味として使われているのか興味を持った。授業では、Public Relationsの定義を「自身に対して理解や信頼を獲得しようとする目的で行われる、一般大衆に対して情報を伝播したり情報や意見を受け入れる活動のこと。」と学んだが、当初はしっかりとその意味を理解できていなかった。「Public Relationsは企業や個人と一般大衆との間の理解や信頼を築くためのもの」という説明にピンと来たのが、製薬会社を題材に扱った、クライシスマネジメントの授業の時だった。
漫画を元に、「こんな時、企業はどう対応するべきか?」ということをグループで話し合った。その話し合いの中で気が付いたことは、関わる人が多ければ多いほど、解決策を導くのが難しくなるということだった。それはなぜなら、何かを重視すると、他の誰かの人生を壊してしまう可能性があるからだ。企業が問題を起こしたのだから、顧客を第一に考え対応することは勿論だ。しかし、その企業に関わっている人は見えないところにも数え切れないほどいて、大企業であれば尚更、多くの人の人生を背負っているため、綺麗事だけで企業の利益を蔑ろにして外向きだけの体制を整える訳にはいかない。私がケーススタディを通して自分なりに噛み砕いたPublic Relationsの意味は、「自分自身も、自分の周りの人も、同じように大切にするためのコミュニケーション」だ。 そして全ての授業を通して、現在の私でのPRの認識は、以前のような単なる「広報活動」ではな く、私の人生、そのものだ。日常のたわいのない会話から、これから迎える大学受験、そして大人になってからの仕事、その一つ一つの活動は、色々な立場の「私」とその関係する人とのPublic Relationsなのだと理解した。
ケーススタディで客観的に考えることで何が正しいかを考えられたように、自分の行動一つ一つを冷静に客観的に考えて、自分も、相手も、大切にできるような選択をしていきたいと考えるようになった。(M.K.さん)
PRの授業を通して、私は色々な人の立場に立って自分ごととして考えることの重要性について気付かされました。「みんながハッピーであること」「対等に対話を重ねること」「試行錯誤しながらより良い方向を決めること」は生活していく中で当たり前のことのようですが、この当たり前のこと が難しく、どんなに重要であるかを実感しました。 まず自分は何者なのか、そして自分の身の回りにはどんなステイクホルダーがいるのかを考えたことで、授業の内容がより身近で、自分とも関係しているように感じられたと思います。また、漫画を通して実際に起こったことを理解してグループディスカッションをしたことで、過去の出来事から学ぶだけでなく、自分だったらどうするかということを様々な視点から考えることができました。自分の将来に役に立つ勉強になったと思います。 グローバル化や多様化が進む現代、様々な人と関わっていく中で、PRは社会に出るときだけでなく、高校生の私たちとっても必要な力だと思いました。(M.D.さん)
きらめき未来塾2019に参加の生徒の皆さんの感想より
※弊所所長 井之上も、1講義(「次世代を担う皆さんへ グローバル現代に必要とされるパブリック・リレーションズ」)を行いました。
私は常に他の人のことを考えて行動するようにします。パブリック・リレーションズの3つの要素はどれも社会で必要なことだし、同時に高校生でもできるようなことだと思います。高校生だからこそ、思わぬすれ違いや勘違いで友達を傷つけてしまうことが多いと思うので、そのようなことがないように3つの要素を意識したいです。3つの要素を意識していく中で欠かせないのが、周りの人の存在だと私は思います。みんながハッピーでいることも、対話を重ねることも試行錯誤することも他人の存在なしにできることではないと思います。私自身、初対面の人に話しかけることが得意ではなかったですが、今回の講義を聞いて、自分は周りの人にとても支えられているということを改めて強く実感できたので、他人を大切にしたいと思います。また、同年代の友達だけでなく、家族・先輩・後輩・先生方など、色んな人に話しかけ自分の視野を広げていきたいと思えました。なので、私はこれから積極的に他の人と関わりをもって、常にその人のことを考えて行動していきます。
私はこの授業で、自分と性格が合わない人とも目標を共有して達成するために一緒に協働していくスキルの「パブリック・リレーションズ」を学びました。私は、相手のことを考え、対等に対話を重ねることが苦手です。相手の気持ちを考えているつもりでも、結局自分のことしか考えてません。私は、この講義を受けて、それがどれだけ大切か気づくことができたし、さらに相手側にもたくさんの人がいることがわかりました。これから、人と話し合いをするときに、相手の意見を聞くだけでなく、その背景にはどのような人がいるのか想像していきたいと思いました。それをすることで、相手側の意見も取り入れることができると思いました。
私はこの講義を受けて、自分のだめな所が深く分かり、それを改善する方法も見つけることができました。これからもっと相手のことが考えることができるようになりたいと思いました。
私は自分の役割を考えてみた時にまったく浮かびませんでした。私はこんなに役割がないのか…。何ができるんだろうと悩んでいました。しかし、自分から関連づけることをどんどん考えて書いてみた所、たくさんの役割や興味を見つけることができました。私はその役割を大事にしていきたいと思いました。